当麻寺の(国宝)を納めた当麻曼荼羅厨子から
昭和33年に見つかりながら、寺内に収蔵された
ままだった、男性の横顔が墨で落書きされた敷板が
今年8月に葛城市歴史博物館で初公開された。
落書きの男性は帽子をかぶり、唇が厚いのが特徴で、
生き生きとした表情だという。
板が取り外された跡がないことなどから、厨子の制作者が
落書きした可能性が高いという。
同館は「天平文化のおおらかな雰囲気が感じられる。後世に
発見されることを期待して遊び心で描いたのでは」としている。
平安時代の落書き、機会があれば見ることにしよう。
描かれていたのは男性二人の顔。